以前、日本銀行見学に行きました。経済が好きな私ですから、一度、日本銀行の中を見てみたいと思っていました。まず、広いフロアーに集まり、ビデオを観ました。ビデオの内容は公定歩合から公開市場操作への移行、インフレとデフレの話など、経済のイロハの話でした。私見として、現在は継続的、それも長期にわたるデフレ状態なので、経済を成長軌道に戻すために金融緩和を実行する方がよいのではないかと思います。緩やかなインフレ状態がよい状態だと考えています。ビデオ内で、第一次世界大戦後のドイツにおいて、ハイパーインフレになり、貨幣が

以前、日本銀行見学に行きました。経済が好きな私ですから、一度、日本銀行の中を見てみたいと思っていました。まず、広いフロアーに集まり、ビデオを観ました。ビデオの内容は公定歩合から公開市場操作への移行、インフレとデフレの話など、経済のイロハの話でした。私見として、現在は継続的、それも長期にわたるデフレ状態なので、経済を成長軌道に戻すために金融緩和を実行する方がよいのではないかと思います。緩やかなインフレ状態がよい状態だと考えています。ビデオ内で、第一次世界大戦後のドイツにおいて、ハイパーインフレになり、貨幣が紙屑同然の状態になったシーンがありました。それならば最近の事例としてジンバブエドルの事例も入れて欲しかったと思いました。ビデオでは、最近、TBSのアナウンサーと結婚した某女優が案内役として出演していました。このビデオで少し気になったことがありました。画面の下に小さくテロップでクールビズ時期に撮影されたものですと注意書きが出ていました。また、東日本大震災の映像もありました。このビデオはいつ制作されたものなのだろうか?相当新しいものだと感じました。ビデオを観た後、月曜日だというのに、たくさんの見学者がいて、三班に分かれて見学しました。案内してくれた初対面の日本銀行の女性が日本銀行関東大震災でも耐えた話をしていました。しかし、天上が硝子で、天上から火が入り、火災にあったそうです。その時の日本銀行の総裁が井上準之助氏だったそうです。その話を聞き、心の中で、あの大蔵大臣時に金解禁で失策した政治家かと思いました。井上準之助氏は城山三郎氏の『男子の本懐』という小説の主人公になった人物です。高橋洋一著『この金融政策が日本経済を救う』に、その小説のことが記載されていて、高橋洋一氏は井上準之助氏を酷評していました。次に金庫。重厚なドアがさすがは日本銀行と思わせていました。一億円を一個の箱に入れているらしいのですが、意外と小さい箱だなという印象を受けました。帰り際に、案内してくれた初対面の日本銀行の方へ「現在はどの辺に貨幣を保管しているんですか」と聞いたのですが答えてくれませんでした。そうですよね、警備上、貨幣の保管場所は答えられないか(笑)。その後、歴代の日本銀行総裁肖像画が飾られていました。岩崎彌之助氏、井上準之助氏、渋沢敬三氏などの有名人の肖像画がありました。中でも好きな高橋是清氏の肖像画は見れてよかったと思います。私は幼少期に、高橋是清氏が主人公のTBSの『熱い嵐』というドラマを観たことがあります。高橋是清氏は井上準之助氏の失策をリカバリーした有能な大蔵大臣(総理大臣にも就任していますが)でした。初対面の日本銀行の案内役の女性が高橋是清氏の紙幣を見せてくれました。今日は休館日でしたが、先日、見学に行った貨幣博物館にも高橋是清氏の紙幣が飾ってありました。渋沢栄一氏の肖像画がないのが少し残念でした。最後に案内してくれた初対面の日本銀行の女性から日本銀行のミニチュアを見せてもらいました。有名な話ですが、上から見た日本銀行が「円」という字になっていることを尋ねました。しかし、当時は「圓」という旧字を使っていたはず、本当に「円」を意図して建築したのかどうかも聞きました。すると、案内してくれた初対面の日本銀行の女性は、先に述べた関東大震災時の火災で資料が燃えてしまい、はっきりしたことは分からないという返答でした。実際、見学時間は短かったです。